青空〜aosora〜
そんな日が続いたある日。

俺は放課後、

アヤミと教室に二人きりになった。

いつもだったらいる

ミキとテルはその日はいない。

そんな日もたまにあったから

俺は特に気にせずいつも通りに

退屈を潰す事を考えていた。

『なんか面白い事ねぇかなぁ』

口癖のように出る言葉。

答えなんて、ないのに。

求めてもいないのかも。

きっと何かあったら

それはそれで面倒臭いというのだろう。

それでもアヤミが、

その言葉に返すように言う。

『ね、ちょっと。

 話したいことあるから、来て』
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