青空〜aosora〜
平日の午後のファミレスはすいていて

ユキさんの

『絶対行く!』

という大きな声は

店中に響き渡り、

ウエイトレスのアルバイトのコが

ちょっとびっくりしてた。


それは、俺にとって。

めちゃくちゃ勇気がいることだった。


アヤミとそっくりなユキさんを

地元の友達やバンドメンバーに会わせること。

それはとても

とても勇気のいることで

「アヤミの代わり?」なんて

そんな事言われたら

多分俺はブチ切れてしまうんだろう。


そして、その日。

ファミレスの帰り道。

ユキさんを家まで送る途中の公園で。


ユキさんと、初めてのキスをした。
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