青空〜aosora〜
『今の、誰から?』

ケータイを置く俺に、テルが聞く。

『彼女。

 言ってなかったけど、出来て。

 チケット渡してあるから

 今日、来るから』

そう、俺が言うとテルは。

自分の事みたいに嬉しそうに、

喜んでくれたんだ。

『そうか、彼女。

 出来たんだ、よかったな』

そう言うと、テルは。

俺の背中をバンバン叩いて

『いや、ほんと。

 よかった』

そう言ってくれた。

照れ臭くて言えないけど、

お前が友達でよかった、って

その時の俺は思ったんだ。

アヤミの名前、出さずに喜んでくれて

ホントにありがとう。
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