青空〜aosora〜
体育倉庫の戸を閉めると、

周りの音は聞こえなくなる。

聞かれたくない、話なのかな。

そう思ってたら

アヤミが、口を開いた。

『ユウくんと、こうやって。

 普通に話せるようになったのって

 いつからだったかな?』

アヤミの言葉に俺は返す言葉が見つからない。

『いつからって…』

自然と話すようになった。

だからいつからかなんてわからない。

『なんか、自然と話すようになったから

いつからとかわからないんだよね』

アヤミの言葉が、俺の頭の中とダブる。

びっくりするくらい、同じ言葉で考えてる。

不思議な感覚にとらわれる。
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