青空〜aosora〜
『ユウくんはさ…

 ユウくんは。

 好きなヒトとかいる?』

聞きづらそうに、アヤミが聞く。

今にも泣き出しそうな顔。

なんで?

俺、なんかアヤミに悪い事した?

なんで、アヤミ泣きそうなのか

わからないよ。

『好きな奴?

 女で、ってこと?

 いないよ、特に。』

このシリアスな感じが、耐えられない。

俺は、冗談っぽくつけ加える。

『甲元ヒロトは好きだよ』
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