青空〜aosora〜
ステージではチアリーディング部の演技が行われている。

野球応援を機に、何人かのチア部のコと

仲良くなったりもしていた。

少しずつ、緊張感が漂う。

先輩達、中尾、松本。

そして、俺。

チア部のステージが終わる。

ステージの転換が

文化祭実行委員の手により行われて行く。

『団長、これでいい?』

イシイ先輩は実行委員の2年生と

ステージ上の団旗や太鼓の位置確認。

俺は、深く、深く深呼吸。

このステージの後に待っている

バンドライブの事なんて

頭からすっ飛んでる。

生徒手帳に挟んだユキさんの写真、

それを見ると心が落ち着く。

そんな事をしてたら。

体育館は、暗転。

『よし、行くぞ』

イシイ先輩の掛け声の後、

先輩の叩く太鼓の音が響く。


俺は、同級生達と共にステージに向かった。
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