青空〜aosora〜
気が突付くと。

張り詰めていたモノが溢れるように

思いとは裏腹に

考え無しの感情のままの言葉が

俺の口からは飛び出していた。

『そんな事ミキに言われないでも

 俺が1番知ってる!
 
 なんでミキにそんな事言われなきゃならないんだ!

 お前、俺の何なんだよ!

 いらない口、出すな!!』

久しぶりに出した感情丸出しの言葉は

演技披露やライブの影響もあって

後半は声を枯らしながら

俺は叫ぶように言っていた。

電話の向こうのミキが

あの大きな瞳に涙を浮かべる

そんな姿が目に浮かんだ。

『ごめ、大きい声出して。

 感情的になった。

 悪い』

謝りながら俺は

何故こんなにも自分が

ミキの言葉に対して怒りを覚えたのか

分からずにいたんだ。
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