青空〜aosora〜
『あ、アレ可愛い』

ユキが指差すのは

UFOキャッチャーの景品のぬいぐるみ。

『なんか、ユキに似てる』

俺は笑いながら言った。

そのパンダのキャラクターのぬいぐるみは

笑った顔が、どことなく。

そして、言いながら100円玉を投入口にイン。

軽快なメロディが流れ俺の操作で

アームはゆっくりと動き出す。

そして。




『やった〜!!!』

俺より先に喜ぶユキ。

今、時間が止まって欲しい



心からそう思った。

< 212 / 264 >

この作品をシェア

pagetop