青空〜aosora〜
耳障りな音で目が覚める。

鳴っているのはユキのケータイ。

その音に気付き、隣でユキが目を覚ます。

『もしもし?』

電話に出るユキはいつも通り。

『…うん。今?

 マイの家。うん、分かった』

俺の頭はクエスチョンマークシティ。

そんな俺の顔に気付きユキが言う。

『あ、親。

 マイの家泊まる、って

 そう言ってあったから。

 マイにもいちお、言ってあるし』

恥ずかしそうにそう言うユキを

俺は強く抱き締めた。
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