青空〜aosora〜
そして、その日。

俺達は、二人で一日を過ごした。

わけもなく手を繋いで街を歩き

公園のベンチでコンビニのサンドイッチを食べて

また、手を繋いで街を歩いて。

そんな何気ないことが

とても幸せな事だって

改めて感じながら。



でも、そんな幸せな時間は

あっという間に過ぎてしまい

少しずつ空は暗くなり始めた。

『寒くなってきたね』

俺の言葉に。

『でも、寒いから。

 繋いだ手があったかくて

 なんか幸せ』

そんな事言うユキを

俺はただただ大事にしたいって

幸せにしたいって

そう思ったんだ。
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