青空〜aosora〜
それから1週間。

学校は終業式を、街はクリスマスを迎えた。

終業式を終えた俺達は

二人で手を繋いで街を歩く。

特にすることあるわけでもない。

制服のままだし、普通の。

普通の高校生のカップルみたいに

街を歩く、そんな事が。

それがとても幸せなんだ。



日が落ちるのも早くなり、

あたりはもう夜の暗さ。


『お腹すかない?

 ご飯、行こうよ』

ユキが言って、俺達は。

駅ビルにあるイタリアンレストランに向かう。
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