青空〜aosora〜
『ユキ、聞いて』

俺はユキを見てそう言いながら

今のユキにかかえる言葉を探していた。

『俺の中で。

 アヤミの事は思い出で、

 今の俺の気持ちはユキでいっぱいだよ?

 言葉だけじゃ信じてもらえないかな?』

俺の目を見て、ユキが。

『うん、分かってる、けど。

 自分の気持ちが分からないの』

俺は、どうしたらユキが分かってくれるか

それが全然わからない。

『ユキ…』

何を言うかも定まらないまま

ユキの名前を口に出した時

ユキが口を開いた。



『ユウ、約束してくれる?』
< 221 / 264 >

この作品をシェア

pagetop