青空〜aosora〜
季節は流れ、春が過ぎ、

そしてまた夏が来た。

俺は高校2年になり

当たり前だけどユキは3年になった。

部活では1コ上の先輩が引退し、

俺は19代目の応援団長になった。

進学校だったS高校で

ユキは当たり前のように

他の受験生と同じように

進学のことを考えて、

勉強に時間を割くようになった。

同時に、二人で過ごす時間は減っていった。

それでも毎日メールをしたり

電話をしたり

気持ちが離れる事なんて

季節が変わり行くように

気付かないうちに人の気持ちも変わるだなんて

そんな事は想像すらしていなかった。
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