青空〜aosora〜
俺とアヤミは恋人同士になった。

毎日変わらない、退屈な日々が

楽しいものに変わっていく。

白黒の写真が、カラー写真に変わるような

そんな感覚を感じる。

アヤミは、俺と付き合うことになり、

一番始めにミキに話したそうだ。

『幸せそうだよ、アヤミは』

からかうように、ミキは俺にそう言った。

俺にとって、生まれて初めての彼女。

アヤミにとっても、初めての彼氏。

彼女というその響きが

嬉しいような、恥ずかしいような。

あの感覚はきっと

一生であの時しか、感じることは

できないものだろう。
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