青空〜aosora〜
なんだか、自分の想いとは裏腹に

なぜか物事の結果が良い方向に繋がって行った。

もちろん良い事だけではなかったが、

結果として悪い方向には向かなかった。

そんな事が繰り返されるうちに

俺はどんどん調子に乗って行った。

全てがうまく行くと、

自分自身がスーパースターにでもなったような

そんな錯覚を覚えていた。

新しいバンドも好評で

ライブハウスには以前と同じ、

いや前以上の客が集まるようになった。

そして、夏。

去年、ユキと付き合うきっかけになった

あの夏祭りの季節がやってきた。
< 232 / 264 >

この作品をシェア

pagetop