青空〜aosora〜
去年と変わらずその空き地に人影は少なく
草むらの向こうで花火が上がるのが見える。
木々を風が揺らす音が
花火の上がる音の合間に時折聞こえる。
去年、中尾に誘われて。
キョウコに教えてもらった場所に。
こうして、ユキといるなんて
去年の俺は想像もしていなかった。
花火は去年よりもキレイに見えた。
見てる俺の気持ち次第なのかも知れない、
そんな事を思いながら
次々と上がる花火に
ただ、ただ見とれていた。
『キレイ』
とだけ呟くユキの声に気付き
ユキの方を見ると、
ユキの頬に夜空に上がる花火の光が反射して
ユキがいつもよりキレイに見えた。
この瞬間が永遠に続けばいい
そんな安っぽい感情しか
生まれて来なかった。
草むらの向こうで花火が上がるのが見える。
木々を風が揺らす音が
花火の上がる音の合間に時折聞こえる。
去年、中尾に誘われて。
キョウコに教えてもらった場所に。
こうして、ユキといるなんて
去年の俺は想像もしていなかった。
花火は去年よりもキレイに見えた。
見てる俺の気持ち次第なのかも知れない、
そんな事を思いながら
次々と上がる花火に
ただ、ただ見とれていた。
『キレイ』
とだけ呟くユキの声に気付き
ユキの方を見ると、
ユキの頬に夜空に上がる花火の光が反射して
ユキがいつもよりキレイに見えた。
この瞬間が永遠に続けばいい
そんな安っぽい感情しか
生まれて来なかった。