青空〜aosora〜
『ユキ、俺決めたよ。

 ユキの歌、唄う』

俺は前から決めていたことを

ユキに話し出す。

『え!?』

ユキは戸惑った感じ。

『バンドで、今。

 オリジナルの曲作ってて。

 来月のライブでやれるように

 俺、曲作るから。

 だから見に来てね』

約束。

何かの本で読んだ言葉が蘇る。

『約束なんて、恋愛という
 時間の経過の上では、
 何の意味も持たない』

でも。

今は、その言葉を信じたくない。

俺には、ユキとの約束は意味があって

約束を守る事がユキを守る事だって

そう、信じてるから。
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