青空〜aosora〜
8月に入り、バンドの練習に明け暮れる日が続いた。

受験生のユキは俺といるより

予備校の自習室にいる時間が増えた。

俺の謹慎期間も終わり、

やっと夏休みらしさを感じ出した。


ヤスと一緒に組んだバンドは

地元の奴らとやるより

変な気を遣われない感じがして

前とは違う楽しさを感じていた。



前のバンドで作ったいくつかの曲を

このバンドでもやろう、

そう思った。

『あの空の向こう側』

を除いて。
< 242 / 264 >

この作品をシェア

pagetop