青空〜aosora〜
『ダンチョー、ココのリフこんな感じでどう?』

俺に声をかけるのはマサキ。

応援団長はいつの間にかあだ名が

『ダンチョー』になっていた。

俺、ヤス、マサキ、タケト。

4ピースでガチガチの

パンクロックバンドを組んだ。

『うん、そこはそんな感じで』

俺は、実は作曲とかよくわからない。

想いを詞にして、鼻歌みたいなメロディつけて

それを4人で楽曲にしていく。

オリジナル曲を作る時はそんな感じだった。

『でもなぁ、ダンチョー。

 この詞はユキさんの事だろ?』

そう言うタケトは、笑いながら詞を読んでいた。

『マジマジと読むな、って。

 恥ずいから』

俺はタケトから詞の書いてあるノートを取り上げた。
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