青空〜aosora〜
そして、着々と時間は進み。

演技披露も無事終わる。

俺達2年3人と、1年7人。

このひと学年で7人というのは

応援団創設以来初の大所帯で

それをまとめるのも俺の役目。

だが。

『ユウ、バンドライブ行くだろ?

 後は俺やっとくから、行けよ』

副団長の中尾の言葉に甘え、

俺は中庭のステージに走る。


走る。

『あ、ダンチョー先輩だぁ』

1年生の女子の声。

学祭のバンドライブで去年

ベストパフォーマンス賞をもらい、

今年になったら応援団の団長。

俺は高校で勝手に有名になっていった。

俺は、『彼女さんを大事にしているダンチョー先輩』

として文化祭1日目に行われた

『カッコイイ人ランキング』で

なぜか去年の副団長、ミムラ先輩に続き、2位になっていた。
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