青空〜aosora〜
教室の中。

俺達は、切らした息を整えると

目を見合わせて笑った。

幸せってこーいうモノなのかも知れない

俺はそんな事を思いながら

床に座ったまま

ユキの肩に手を伸ばした。

自然と、ユキの頭が俺の肩に乗る。

心地良い重量感に俺はなぜかほっとした。

『ユウ…』

呟くユキを俺は、ただただ愛しく感じていた。

『ユキ…』

俺は、ただユキの名前を

他の言葉を忘れたように繰り返した。
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