青空〜aosora〜
そう言って、アヤミはやってきた。

長めの白いワンピース姿は

いつもの制服姿とは違い、

やっぱりかわいいな、と思ってしまう。

『あ、あぁ。

 ちょっとのんびりしたくて。

 で、行きたいトコあるんでしょ?

 どこ?』

アヤミのかわいさに、ちょっと動揺。

悟られないように、平静を装う。

『あ、うん。
 
 ボウリング、なんだけど。

 ちょっと、その前に。

 よりたいトコあるんだ、いいかな?』

ボウリング。

俺やテル。

チーム「死愚魔」の溜まり場になってたのは

ボウリング場に隣接されたゲームセンター。

市内に、ボウリング場は一か所しかない。

あそこ行くの、俺?

アヤミと?

ちょっと、気が引ける。

だけど。

アヤミが行きたいっていうなら、行くしかない。

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