青空〜aosora〜
『寄りたいトコ、って?』

俺は、ボウリング場には出来るだけ早く行きたかった。

夕方になったら、誰か知ってるやつらに会うのは確実。

同じガッコのやつらならまだいいけど、

テルが旗揚げした死愚魔には、

違う学校のやつなんかもいて。

総勢50人を越える大所帯になっていた。

ヘッドは、テル。

テルと一番仲が良かった俺は、

チームの中でも一目置かれてたし、有名だった。

逆に、俺は名前知らないような奴もいたけど。

そいつらに、アヤミといるとこみられるのが

なんか恥ずかしいというか、厭だった。

そんなこと考えてたら、

少し間を置いて、アヤミは答えた。

『うん、ちょっと。

 行けば、分かる。

 寄りたい、っていうか。

 会いたい、っていうか』

なんか引っかかる言い方。

『気になるなら、行こ』

そう言って、アヤミは歩き出した。
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