青空〜aosora〜
俺は、アヤミについて行くしかなかった。

どこに?

歩く道は、駅前の大通り。

あれ?

一本曲がれば、ボウリング場。

そこを、通り過ぎ数十メートル。

『ここ、入ろ』

アヤミが立ち止ったのは、一軒のファミレスの前。

『あ、あぁ』

俺は、何が何だかわからない。

頭の中はクエスチョンマークでいっぱい。

店の中に入ると、きょろきょろするアヤミ。

何か、いや誰かを探してる?

その探してるモノに、アヤミより先に俺は気付いた。

窓側の席、二人で座ってる、

ミキとコウタ。

たぶん、あの二人を。

俺の視線に気づき、ミキがこっちを向く。

『アヤミ、ユウ~』

呼ばれて気付いたアヤミが、

ミキみたいないたずらっぽい笑顔を俺に向ける。

『今日は、ダブルデート、ね?』
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