青空〜aosora〜
大好きな彼女、アヤミ。

幼馴染で初恋の相手、ミキ。

あまりイイイメージない、コウタ。

この3人と?

俺、どんな顔すればいい?

っていうか、今どんな顔してる?

テンパる頭は何も考えられなくて

笑いながら話すアヤミとミキの会話を

ドリンクバーのアイスコーヒーを飲みながら

なんとなく、聞いていた。

誰か、助けて。。。

ワケ、わかんなくなってるから。

そんな言葉が頭を巡る。

誰も助けてなんかくれないよね。

ただ、ミキの笑顔を見て。

以前の、俺の気がかりは

勘違いだったのか、と。

そんな風に思えるくらい、ミキは明るかった。

アヤミは、そんな俺の気がかりも知らず

ミキとの話に夢中になってる。

居づらいな、なんか。

窓の外を眺める。

11月の午後。

時間がゆっくり流れてるような、いい感じ。

俺、何やってるんだろう?




小一時間ほどそんな時間が流れ、

アヤミが言った。

『じゃ、ボウリング行こうか』

ミキとコウタは知ってたみたいで

このダブルデート知らなかったのは俺だけ。

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