青空〜aosora〜
それから。

平日は学校に行ったり、さぼったり。

週末は、アヤミと映画を見に行ったり、

死愚魔の連中とも相変わらずつるんでいた。

ある日、アヤミと歩いているところを

死愚魔のメンバーでもある隣の中学の奴に見られた。

死愚魔はどんどんでかく、有名になり

アタマのテルは、他のチームに狙われるようになり、

学校にはほとんど来なくなっていた。

テルと仲の良かった俺も、

知らないうちに有名になっていった。

俺が名前を知らないような奴が、

チームの中にも増えた。

平日の昼間からテルと俺を名指して

別の学校から喧嘩を売りに来るようなやつもいた。

もちろん、返り討ちにしたけれど。

俺やテルは、チームが大きくなることを願っていなかった。

けれど、そんな想いとは裏腹に

チームはどんどんデカくなっていった。
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