青空〜aosora〜
2,3時間そんな会話が繰り返された。

後で聞いた話だけど、

テルやタニも似たような感じだったらしい。

『もう、帰っていいぞ』

部屋に入って来て言ったのは、野辺刑事。

アヤミの父親だった。

『野辺さん!!』

若い刑事は何か言いたそうだったが

野辺刑事はその言葉を遮り、話す。

『悪かった、な。
 
 刺した奴が、自分の独断だ、って言うんだけど。

 こいつらが、信用しなくてさ』

親指で若い刑事を指さすベテラン刑事。

『じゃ、俺ら、もう帰っていいですか?』

席を立ち、俺は言った。

『あぁ、君たちは悪くないんだ。

 もう、帰っていいよ』

警察署を出たところで、テル、タニと合流し、

俺は言った。

『なぁ、テル。悪い』

なんの事だよ、って顔をするテルとタニ。

『俺、死愚魔抜けるわ』
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