青空〜aosora〜
ある放課後。

俺は、ミキを廊下で呼び止めた。

『なぁに?』

いつもの、いたずらっぽい笑顔。

『ちょっと、相談って言うか。

 悩んでて、さ』

俺は、アヤミへのプレゼントで

何を贈ったらいいかで悩んでることをミキに話した。

『なぁ、女って。

 どんなモノ貰ったら、嬉しい?』

こんな話をするのも照れくさい。

『そうねぇ…』

考えていたミキが、ぱっと明るい顔をする。

『ね、クリスマスカードなんてどう?

 気持ち、込めてさ。

 アヤミをずっと好きでいる、とか書いたら

 喜んじゃうんじゃない?』

ミキは珍しく。

遠くを見るような顔をして言った。

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