青空〜aosora〜
タニは俺にその3万を渡すと

『これで、アヤミにいいモン買ってやれって』

そう言って笑った。

俺は二人でやったこと、

全部は貰えないし、半額でいい、

と言ったがタニは受け取らず

俺はお礼の言葉を残してそのまま電車に乗り、

ハートとクロスのデザインされたネックレスを買った。

友情って言葉の意味を履き違えてた俺は

タニの行動に感激したりなんかして。

後で知ることになるんだけど、

タニは転校してきたアヤミに一目惚れしてた。

そんな理由があることを

毛先程も想像してなかった俺は、

タニに感謝し、受け取るアヤミの笑顔を想像していた。
< 56 / 264 >

この作品をシェア

pagetop