青空〜aosora〜
昼過ぎにいつもの公園で待ち合わせをした俺たちは、

近くの神社に初もうでに行った。

10円のお賽銭を投げ入れ、

俺は神様に願った。

普段は信じていないのに、

こういう時だけ都合のいいもんだ。

『アヤミとずっと一緒にいられますように』

他には、何も願わなかった。

心から。

『真剣な顔して、

 何そんなに祈ってたの?』

アヤミに聞かれても、

俺は恥ずかしくてはぐらかしてしまった。
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