青空〜aosora〜
何も言わないアヤミ。

その姿は、まるで

ただ、眠っているようで。

揺り動かせば、今すぐにでも。

起き上がるんじゃないか、と

そう感じさせるような

そんな。

そんな、寝顔のような死に顔だった。


ある、マンガを思い出す。

『嘘みたいだろ?

 死んでるんだぜ、それ』


幼馴染のヒロインに

双子の弟の死を伝える名シーン。


『嘘みたいだろ?』

本当にそう思った。

いや

嘘であってくれ

そう思った。

そう願った。
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