たんぽぽ
「エッ…。まぁそれはそうだけど…。つーかどんな風に聞いたの?」
「えっと、春華、いつも授業中とかに高嶺が言ってることとかに笑ったりしてるけど、高嶺のことどう思ってるの?嫌いだったりするの?って」
「そ、そしたら今井は何て言ってたの?」
「んーと、嫌ってないよって」
「それで?」
「それで、高嶺が話したいって言ってたよって言った」
「そんなことも言ったの?それで、今井はなんて?」
「わたしも話せるなら話したいって。わたしの方が嫌われてると思ってたとも言ってたよ」
「エッ…。そうなんだ…」
「うん。それで、メルアド教えてもいいって言ってたし、春華のメルアド送るね」
そう言うと、竹本は携帯電話をいじり始めた。
僕ははじめ、嬉しさというよりも驚きの方が大きかった。
まさか、春華がそんなことを思っていたなんて夢にも思わなかった。僕のことを嫌っていないということも、僕と話したがっているということも、まさに寝耳に水だった。
そして僕は急に、ホッとした気持ちになった。そうだったんだ、よかったと本当に心の底から思った。
僕の携帯電話が震える。それは、もちろん竹本からのメールで、件名に『春華のメルアド♡』と書かれ、本文に春華のメールアドレスがあった。
このメールを見て、やっと嬉しさがこみ上げてきた。竹本は、僕がメールを見たのを確認すると、笑って言う。
「ちゃんとメール送りなさいよッ!」
「うん…。でも何て送ればいいかな…」
僕には嬉しい反面、困惑もあった。
「それは自分で考えなきゃ」
竹本は、意地の悪い笑みを浮かべて言う。
「まぁ、それはそうだな。つーか、マジありがと…。竹本のおかげでまた今井と話せるかもしれない」
僕は本当にそう思った。
はじめ、竹本に不信感を抱いたのを申し訳なく思ったが、謝るのは恥ずかしかったし、感謝の気持ちだけを伝えた。
「別に私、何もしてないよ。ただ、また高嶺と春華が話せるようになったらわたしも嬉しいし。頑張ってね」
そう言う竹本の笑みに、今度は意地悪さは含まれていなかった。
「えっと、春華、いつも授業中とかに高嶺が言ってることとかに笑ったりしてるけど、高嶺のことどう思ってるの?嫌いだったりするの?って」
「そ、そしたら今井は何て言ってたの?」
「んーと、嫌ってないよって」
「それで?」
「それで、高嶺が話したいって言ってたよって言った」
「そんなことも言ったの?それで、今井はなんて?」
「わたしも話せるなら話したいって。わたしの方が嫌われてると思ってたとも言ってたよ」
「エッ…。そうなんだ…」
「うん。それで、メルアド教えてもいいって言ってたし、春華のメルアド送るね」
そう言うと、竹本は携帯電話をいじり始めた。
僕ははじめ、嬉しさというよりも驚きの方が大きかった。
まさか、春華がそんなことを思っていたなんて夢にも思わなかった。僕のことを嫌っていないということも、僕と話したがっているということも、まさに寝耳に水だった。
そして僕は急に、ホッとした気持ちになった。そうだったんだ、よかったと本当に心の底から思った。
僕の携帯電話が震える。それは、もちろん竹本からのメールで、件名に『春華のメルアド♡』と書かれ、本文に春華のメールアドレスがあった。
このメールを見て、やっと嬉しさがこみ上げてきた。竹本は、僕がメールを見たのを確認すると、笑って言う。
「ちゃんとメール送りなさいよッ!」
「うん…。でも何て送ればいいかな…」
僕には嬉しい反面、困惑もあった。
「それは自分で考えなきゃ」
竹本は、意地の悪い笑みを浮かべて言う。
「まぁ、それはそうだな。つーか、マジありがと…。竹本のおかげでまた今井と話せるかもしれない」
僕は本当にそう思った。
はじめ、竹本に不信感を抱いたのを申し訳なく思ったが、謝るのは恥ずかしかったし、感謝の気持ちだけを伝えた。
「別に私、何もしてないよ。ただ、また高嶺と春華が話せるようになったらわたしも嬉しいし。頑張ってね」
そう言う竹本の笑みに、今度は意地悪さは含まれていなかった。