澄んだ瞳に




リビングで、パパとお兄ちゃんと、そして淳が、お酒を飲みながら、楽しそうに話をしている。




私は、3人を見ていて、微笑ましく思った。




パパも、いつになく上機嫌だった。




「なんか、急に、息子が二人になったみたいだな!」

と、パパが言った。



すると、お兄ちゃんが


「そのうち、なるんじゃねぇの?」


と、言って、淳の方に目をやった。




パパは、聞こえていないようだったが、淳は、口に入ってたお酒を吹き出しそうになってた。




私は、思わず、ハハッと笑ってしまった。



すると、淳が、私をジロリと睨んだのだった。




今、笑っただろ?

覚えてろよ?


と、言っているような、目だった。




どうしよう……


と、思ってると、ママからの助け船!



「澪、早くお風呂に入っちゃって!」



私は、「は〜い」と、言って、淳から逃げるように、リビングを出た。





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