澄んだ瞳に




しばらくすると、階段を上ってくる足音がした。




足音が長かったので、二人分の足音だと、すぐにわかった。




私は、ジッと耳を澄ませていた。




その足音は、隣のお兄ちゃんの部屋の中へ消えた。




お兄ちゃんと淳も、寝るんだな…と思って、私も目を閉じた。






しばらく、目を瞑っていると、やっと睡魔が襲ってきて、ウトウトと仕掛けた時だった。




テーブルに置いてあった、携帯電話が、バイブレータの振動で、ブルブルと鳴った



ベッドから起き上がり、携帯電話を手に取り、開いて見てみた。




淳からのメールだった。






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