澄んだ瞳に




パパとお兄ちゃんが、出勤した後、私は、ママのお手伝いで、一緒に朝食の後片付けをした。




「澪、あなた、進路のことは、もう決めてるの?」



2学期の初めには、担任に報告しないといけなかった



清南高校は大学の附属高校なので、短大、大学と内部進学が出来る。



短大への進学は決めていた……


そのまま清南短大に上がるのか……


全く別の短大を受験するのか……


そのどちらかで、まだ迷っていた。





「進学するなら、きちんと勉強もしてちょうだいね」


と、ママに言われた。



「……うん。」



遊んでばかりもいられないっか……。




と、言った尻から、智香と逢う約束をしていたので、出掛ける支度をした。




お兄ちゃんから、出張先で買ってきたお土産を、智香にも渡して欲しいと頼まれたので、朝一にメールしていたのだった。






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