澄んだ瞳に
智香と駅前の、カフェで待ち合わせをした。
店に入ると、智香が私に手を振った。
今日は待ち合わせ時間ちょうどに着いた。
智香は、いつも、待ち合わせ時間より、5分は早く着いている。
お互いに、おはようを言って、私は、座った。
忘れないうちにと思って、先にお土産を渡した。
昨日のことを、智香に話しないとね……
私は、昨日のことを、智香に話した。
淳がお兄ちゃんを家まで送って来て、ビックリしたこと。
淳とお兄ちゃんの関係が、高校の同級生だったこと。
淳のお父さんが、清南高校の理事長だってこと。
淳が、社長だってこと。
かいつまんで話した。
話終わると、智香からの質問攻めにあった。
最後に智香が
「矢崎さんとは、何もなかったの?」
と、興味津々に聞いてきた
「……キスしちゃった…」
と、私は、顔を赤らめて答えた。
「……ぃやんっ」
と、智香が変な声をだしたのだった。