澄んだ瞳に



しばらくすると、ドアがノックされ、淳が開けに立った。

食器や調理器具が中に運ばれ、セッティングされた

続いて、食材を乗せたワゴンを押しながら、シェフが入ってきた。


「とりあえず、肉にしたが、良かったか?」と、淳が聞いたので、私たちは各自、うん!うん!と頷いた。

ソファーからテーブルに席を移した。


私と淳
お兄ちゃんと智香 が、
向い合わせで座った。


淳に逢うのは、約2週間ぶりだ。
電話やメールは毎日していたが、実際に逢うのとは、違う。

今日の淳はスーツではなく、ラフな服装で、髪の毛も纏めてなく、サラッフワッで、前髪が額にかかっていた。

私は、目の前に座る淳に看取れてしまう。

淳と目が合ってしまった。
私は、恥ずかしくなり、目を下に落とした。




飲み物がグラスに注がれた
淳とお兄ちゃんは、ワイン
私と智香は、オレンジジュース

4人で乾杯。

そして、淳とグラスをカチン!と合わせた。

淳は、微笑んだ。



調理されたお肉が、お皿の上に乗せられ、食した。
あまりの美味しさに、舌鼓を打った。



その後、私と智香は、デザートでフィニッシュ。



「『ご馳走さま〜』」




食事が終わるころには、既に日が落ち、暗くなっていた。




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