澄んだ瞳に
――私と智香の部屋
「今日は、ありがとね、それと、矢崎さんに感謝だね……」
「私も、ありがとね。淳と、二人っきりにしてくれて……」
「悠哉さんがね……」
「……お兄ちゃん?」
「そっ!二人っきりにしてやろうって……」
「そうだったんだ……でも、いつの間に……?」
「3日ほど、前かな〜…
悠哉さんから電話かかって来てね……妹思いのいいお兄さんだよ……」
いつもからかわれてばかりで、泣かされっぱなしだったけど、今日は、お兄ちゃんにも、感謝しないとね。
ありがとう……
お兄ちゃん
それと、お兄ちゃんが、淳と親友関係にいてくれたことも……
「ところで……明日って、どこ行くの……?」
と、智香に聞いた
「……ごめん…それも、口止めされてるから……」
と、智香が物凄く申し訳なさそうに言った……
「いいよ……」
「ほんと、ごめんね……でも、楽しみにしててもいいと思うよ……」
「うん……じゃ、寝よっか……おやすみ、智香」
「おやすみ……」
みんな…
おやすみ……。