澄んだ瞳に
「この前のお返し……」
と、淳が言ったが、何のことを言ってるのか、さっぱりわからなかった。
「……はっ?」
「俺のこと笑っただろ?」
「………って、いつ?」
「お前の家に行った時…」
全く覚えてなかった。
「………ん?」
「焦って、酒を吹き出しそうになった時……。」
あっ、思い出した!
パパが、淳が息子だったらな…と言って、その時にお兄ちゃんが、そのうちに…って、言った時だ。
確かに笑ってしまった私は、淳に睨まれたんだった。
覚えてろよって言っているような、目をしてたんだ。
「あっ……。」と、言った後は、何も言葉が出なかった。
「ハマってやんの……」
と、言って、また淳が笑った。
「もぉ〜〜〜……」
と、私が、口を尖らして言うと、
「その顔だろ?悠哉に、俺に写メを送れって言われた時の……。」
淳にも、お兄ちゃんにも、やられてしまった。
白旗揚げます……
降参