澄んだ瞳に



船が乗降場所に着き、私たちは、船から降りた。



時間は、ちょうど12時だった。


すると、おーい!と言って手を振る、お兄ちゃんと智香が近付いてきた。



二人は、すっかり、仲良くなって、手なんか繋いじゃって…

えっ? 手を繋いでる?

しかも、手と手を絡ませてる?

恋人繋ぎですか?




淳も、それに気付いたようで、「あいつら、どうなってんの?」と言った。


私は、「わかんない……」と、言って、首を傾げた。




「よっ!お待たせっ!飯にすっか〜?」

と、お兄ちゃんが言った。


どこか、にやついて、上機嫌だった。



「行くぞぉ〜!」と、言って、智香と恋人繋ぎ?を、したまま、先々と行ってしまう。



私と淳は、急いで後を追う




二人は、ファーストフード系のお店に入って行った。

レジの前で、メニューを見ながら、注文している。



私と淳は顔を見合わせて、どうなってんの?と、また不思議に思った。



私たちも急いで、注文をして品物を受けとると、二人がいるテーブルに行った。




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