澄んだ瞳に
食べる前に、淳が切り出した。
「悠哉……」
「何……?」
「お前………?」
「あ〜ん、付き合うことになった。」
「……はっ?」
「そういうこと。」
と、お兄ちゃんは、智香の方を、チラッと、視線を向けた。
お兄ちゃんに視線を向けられた智香は、恥ずかしそうに顔を赤くして、少し下を向いた。
その智香の仕草が、事の真相を、物語っているようだった。
お兄ちゃんと智香が、付き合うことになったという、単純明白な告白も、かなりの驚きだったが、お兄ちゃんと淳の、短い会話で、話が通じてるのも、凄く驚きだった。
昼食の後も、結局、お兄ちゃんたちは、絶叫系に行ってしまったので、別行動となり、お互いの時間を過ごすことになった。