澄んだ瞳に
◆◆淳から視線◆◆
俺は、澪にトイレに行くと告げ、店を出た。
後で、澪に言い訳したように、実際、トイレにも行ったし、喫煙所で、タバコも吸った。
その後、俺は、ふと目に入った、アクセサリーショップを覗いた。
店内をくるりと見て回ると、あるところで、足が止まった。
キャラクターの男の子と女の子が、それぞれの手を合わせると、ハートの形になる、ネックレスだった。
そのネックレスを首にかけてる自分を想像……?は、出来なかったが、ネックレスだと、お互いがいつも肌身に付けていられるだろうと思い、買うことにした。
店員に声をかけ、ショーケースから出してもらい、お金を払って、ネックレスを受け取ると、すぐに澪がいる店に戻った。
今日の俺は、澪を驚かせては、その後、喜んでもらおうと思って、いろいろと思考を凝らした。
行き先を告げずに、遊園地に連れてくること。
食事をしている最中に、キャラクターと触れ合うことが出来たなら、きっと喜ぶだろうと思い、朝一に予約を入れた。
そして、最後に
このネックレスを、そっと澪の首にかけてやること。
話は戻って………