澄んだ瞳に
◆◆淳から視線◆◆
花火が終わって、余韻に浸ってる時、俺はポケットから、さっき買ったネックレスを取りだし、そっと澪の首にかけた。
澪は、一瞬ドキッとしたようだった。
そして
俺の方に振り返った。
俺の首元にぶら下がったネックレスに釘付けになっているようだった。
俺は恥ずかしいと思ったが、言葉が見つからず、「お揃………。」と言った。
すると、俺からのプレゼントに感激したのだろう、澪の目には涙が溢れてきた。
俺は、ネックレスをプレゼントしたことを、心から良かったと思った。
すると、澪は鞄から取りだした物を、プレゼントだと言って、俺に手渡してくれた。
それは、ネックレスと同じデザインのストラップだった。
……嘘だろ?
俺は、目を丸くした。
さっきの澪の涙…
感激しただけでは、なかったんだと、気付いた。
澪も俺と同じ事を考えてた
しかも、同じデザインのストラップを選んでとはな………。
「同じだな………。」
と、言った。
俺の目線と
同じだな………。