澄んだ瞳に
そして、パパが言った。
「それで、話って、なんだ……?」
すると、
「俺、智香ちゃんと付き合ってる。」
お兄ちゃんが言った。
パパもママも、少し驚いた様子だった。
すると、パパは静かに言ったのだった。
「人様の大事な娘さんだ。泣かせるんじゃないぞ。それに、智香ちゃんは澪の親友だからな……。」
「わかってる………。」
お兄ちゃんも、静かに答えた。
そして、シーンとなった。
すると、ママが言った。
「良かったじゃない……若いんだから、いっぱい恋愛しなさいよ。それで、智香ちゃんのご両親は、ご存知なの?」
「あ〜…。さっき家に寄って挨拶だけはしてきた。」
ママも、お兄ちゃんの前の彼女とのことは、知っていた。
お兄ちゃんに、彼女が出来たのを、喜んでるんだと、私は、思った。
その彼女が、智香だったので、少し驚いていたけど。
そして、目の前の4人を見ていて、淳のことを思い出した。
今度の日曜日に、挨拶に来ると言っていた。
淳が私と付き合ってますと言ったら、パパとママは、一体どんな反応をするのだろうかと……。
お兄ちゃんの時みたいに、喜んでくれるのか……。
少し、不安になった。
すると、ママが、突然、変なことを言い出したのだった。