澄んだ瞳に





「日曜は、家にいるぞ。」


「私も、予定ないわよ。」

と、パパとママが、それぞれ答えた。



「悠哉、日曜って、何かあるの?」


と、ママが、お兄ちゃんに聞いた。



「あ〜。淳が遊びに来たいって、言ってたから……」

と、お兄ちゃんが言った。


やっぱり!


きっと、淳がお兄ちゃんに頼んだんだと、思った。



「そうだったの?じゃ、また手料理を、振る舞わないといけないわね〜。」


と、ママは少し嬉しそうに言った。



そして、パパまでもが


「また、淳君と飲めるな」

と、言った。




私は、ホッと胸を撫で下ろした。



とりあえずは、淳を迎える体制が整った。



そして、私とお兄ちゃんが目を合わせて、お互いに親指を立てて、合図を出しあっていると、



「まだ、他になにかあるの?」

と、ママが言った。



私は、ドキッとした。



ママは、わかっててかどうかは、わからないが、たまに鋭いところを突いてくることがある………




ママ、感付いてるのかな?




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