澄んだ瞳に
そして、しばらく、みんなで話をした。
お兄ちゃんと智香の、恋の馴れ初めの話になり、お兄ちゃんは、タジタジな様子で、智香は、顔を赤くしていた。
お兄ちゃんが、立ち上がって、智香を送ってくる。と言って、二人で玄関に向かった。
私も、外まで見送る。と、言って玄関まで行った。
そして
「お兄ちゃん、ありがと」
と、私は、取り計らってくれたことに対して、お礼を言った。
「あ〜。感謝しろよ〜?妹想いの兄貴になっ。」
と、言った。
「……うん。」
「それと、淳にも言っといてくれ。」
「……何を?」
「俺に感謝しろってな…友達想いの俺になって…」
「わかった。言っとくね」
お兄ちゃんは、智香を家まで、送って行った。