澄んだ瞳に
第五章

彼氏としての彼




お兄ちゃんたちを、見送ると、そのまま自分の部屋に行った。



そして、淳に報告メールを打った。


――――――――――――

こんばんは 淳。


お兄ちゃんが、
協力してくれたので、
今度の日曜日は大丈夫だよ。





――――――――――――

送信……………


送信完了





すると、淳からの電話が、鳴った。



私は、すぐに、電話に応答した。



「もしもし、淳?」



『あ〜。メール見たぜ。悠哉が、うまくやってくれたみてぇだな………。』



「そうなの……。お兄ちゃんがいきなり日曜日のことを言い出したから、ビックリしちゃって………。」



『わりぃな。悠哉に頼んだんだ。段取り頼むってな』


「やっぱりね………。」



『いきなりで、おじさんたちが、いなかったら意味ねぇだろ?』




「……パパとママが、いなかったら、用がないんだ……」



私は、少し寂しいと思った


私に、逢いに来るためにっていう風には、思ってくれないのかな………。




でも、言った後に、後悔してしまった。


淳は、仕事で負われる毎日

昨日と一昨日だって、私のために時間を割いてくれている。


私は、自分が我が儘を言ってしまったのかもしれないと思った。




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