澄んだ瞳に


「澪、家に着いたら、すぐに電話してよね。」


智香が、私の安否を気にして、言ってくれた言葉は、すぐに否定された。


「だから、何もしねぇって言ってんだろ?第一、俺、ガキに興味ねぇし…。」


ガ、ガキって……

小学生じゃ、あるまいし。
高校生なんですけど?



「ガキはガキ、小学生もガキだし、高校生も、俺からすれば、ガキだぜ。」



……えっ?

また私の心の中を読まれてるの?

なんで……?




「わかったら、さっさと座れ。」


私は渋々、シートに腰を下ろした。


「じゃ、澪、バイバイ」


智香……

バイバイしないといけないの〜?


仕方なく私も


「バイバイ……」


智香に手を振った。




智香〜〜〜

一人にしないでよ (泣)






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