澄んだ瞳に



散々悩んだ結果……


胸の部分が、大きく空いた、腰の部分でリボンで縛る、白のワンピースにした。


そして、髪の毛をアップにして、上で丸く纏めた。


よしっ! 出来た。


急いで、顔を洗い、少しだけ化粧をした。



「おはよ〜。」


リビングに入ると、キッチンにいる、ママの姿が目に入った。



淳を迎える支度をしてくれてるんだ。


そして、私は、キッチンに行き、ママに、おはようと言った。


すると、ママは振り返り、私を見て言った。


「澪、何、その格好?」


えっ? どこか変?

え〜〜、バッチリだと思ったのにな〜……。


と、思いながら、キョロキョロと、自分の格好を確認していると


「花嫁さんみたいね?」


と、ママが言った。


な〜んだ……


変なんだと思ったよ……


花嫁さんみたい……か…


フフッ………


淳、綺麗だって、言ってくれるかな〜……。


「それにしても、何で澪がお洒落してるの?


「…………えっ?」


「あ〜、そういう事ね?」

って、どういう事よ?


「淳君、イケメンだから…。そうでしょ?澪……」


イケメンだから、何?


「ダメよ。澪……。」


「……何がダメなの?」


「淳君、イケメンだから、絶対、彼女いるわよ〜。」

「…………はっ?」


さっぱり、わかんない。


「狙ってるんでしょ?」


「……何を?」


「何を?って、淳君を…」

ますます、わからない。


「ママ、一体何が言いたいのよ〜?」


「何が?って、淳君の彼女になれたらって、思ってるんでしょ〜?だから、澪は、そんなにめかし込んでるんでしょ?」


「……………。」


「でも、淳君の彼女って、どんな子かしら?さぞかし綺麗なお嬢さんなんでしょうね〜……。」


ハーイ!!


ここに、居ますけど……。

ママの目の前の、あなたの娘が、淳君の彼女です!!





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