澄んだ瞳に



「いつまでも、変な事を言ってないで、ご飯、済ませちゃってちょうだいね。」

って、変な事を言ってるのは、ママの方なんですけど……。


「淳君が来たら、早めにご飯にするつもりだから、食べるなら、軽目にしときなさいね。」


「ハーイ。」


緊張していて、お腹は空いてなかった。


アイスミルクティーを飲んだ。



そして、リビングに行き、ソファーに座った。


すると、パパが、リビングのドアを開けて、中に入って来て、言った。


「おっ!澪、お前どうしたんだ?」


「……何が?」


「何がって、お前のその格好のことだよ?」


「別にいいでしょ?」


「はは〜ん、さては……?」


「だから、何?」


「淳君の事を狙って……「だから!狙ってません!!」


と、私はパパの言葉を遮って否定したのだった。


「……何、怒ってるんだ?」


「怒ってません!!」



全くもう!!夫婦揃って、からかうんだから……。


私が、淳の彼女なの!!


今に、ビックリさせてやる〜〜〜〜。


パパは、今しがた外から帰って来たんだから、さっきのママとの会話は聞いてないはず………。


夫婦って、長年連れ添うと似てくるのかな………。


考え方とか、物の捉え方だとか………


淳と私も、いつかパパたちみたいな夫婦になれたら、いいな〜と思った。




さっきから、私たちの様子を見ていた、お兄ちゃんは

『あの天然キャラは、親譲りだな……。』


と、独り言を言ってたようだった。





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